歯列矯正なんてやらなきゃ
よかった

歯列矯正の前に
知っておきたいこと

矯正治療前に知っておきたいこと近年、歯列矯正の失敗や後悔について、メディアでさかんに報道されるようになってきました。その要因の1つに、マウスピース型矯正装置の普及があります。システム化された治療であるため導入する歯科医院が急増し、一方で歯科医師に十分な知識・経験がないために失敗、そして訴訟などの問題も起こっています。
ただ、失敗した、後悔したということは、ワイヤー矯正でも起こりうることです。またマウスピース矯正であっても、「デメリットがない」ということはありません。
メリットとデメリットなどについて十分に知った上で、治療を受けるかどうか、相談する歯科医院を決めていく必要があります。
もちろん、メリット・デメリットについてもっと知りたいという方は、お気軽に当院にご相談ください。矯正相談については、無料で承っております。

歯列矯正なんてやらなきゃよかった…
やめた方がいいと言われる理由

治療中に「やらなきゃよかった」と思うケース

食事がしにくい

ブラケットとワイヤーを歯列に設置する「ワイヤー矯正」の場合、食べづらい、食べ物が詰まるといったことが起こります。食後はすぐ、歯磨きをしましょう。
一方でマウスピース矯正の場合、食事の際にはマウスピースを取り外すため、食べづらい・食べ物が詰まるといったことはありません。ただし、装着したまま食事ができないことは、考え方によってはデメリットにもなります。マウスピースを装着したまま口にできるのは、基本的に水のみです。

抜歯された・スペースが目立つ

矯正治療では、新しくスペースを作るために抜歯をすることがあります。抜歯したスペースはまわりの歯を動かして埋めることになりますが、歯科医師の診断が不十分であったり、技量に問題があったりすると、そのスペースがなかなか埋まらないということがあります。

※矯正治療に伴う抜歯が「悪い」ということではありません。特に成人矯正の場合、これ以上顎が大きくなることはないため、新しいスペースを作る手段として非常に有効です。ただし、抜歯の提案、納得・同意とうインフォームドコンセントが不十分であったため、後悔したという患者様が少なくないようです。

治療の耐え難い痛み

ワイヤー矯正では、1カ月に1回、装置を調整します。調整後、2~3日は痛みが続きます。
マウスピース矯正ではマウスピースを交換した直後に痛みが出ますが、ワイヤー矯正と比べるとその程度は軽いと言われています。
いずれの場合も、「痛みが我慢できないまま放置される」ということはありませんので、その点はご安心ください。

虫歯・歯周病になってしまった

ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに、治療期間中はお口の中に汚れが溜まりやすくなります。虫歯や歯周病になってしまった場合には、一度矯正治療を中断し、虫歯・歯周病治療を行う必要があります。
当院では、矯正治療前の虫歯・歯周病治療はもちろんのこと、矯正期間中の虫歯・歯周病の予防にも力を入れ、こうった事態をできるだけ回避できるよう努めています。

治療期間が長い・
予定より長引いている

すべての歯を動かす全顎矯正の場合、治療期間の目安は2~3年となります。ただ、必ず予定通りに歯が動いてくれるとは限りません。事前におおよその治療期間をお伝えしますが、その通りにならないこともありますので、ご了承ください。
なおマウスピース矯正の場合、必ず1日の装着時間を守りましょう。当院で取り扱うインビザラインの場合、1日20時間以上の装着が必須です。

追加料金がかかって
費用が高くなった

治療が長引いてしまうと、追加費用が発生することがあります。その歯科医院の料金体系にもよりますが、最初にどれくらい必要なのか、また追加費用が発生する場合にはどれくらいになりそうなのか、十分に確認しておくことが大切です。

治療後に「やらなきゃよかった」と感じるケース

鼻の下が伸びた

出っ歯の治療で起こりやすい現象です。上の前歯が後方へと移動したことで、鼻の下が長くなったように見えます。歯の移動距離によって程度も変わってきますので、どのように変化するか、事前に歯科医師に確認しておきましょう。

老け顔になった
・ブサイクになった

無理のあるスピードで歯を動かすと、顎の骨の吸収が進んでしまい、口元の張りが失われることがあります。患者様の「早く治療を終えたい」という気持ちは十分に理解できますが、無理をするとやはり弊害が生じるのです。
また、出っ歯や抜歯を伴う矯正治療でも、口元の膨らみが少なくなり、ほうれい線が濃くなったように見えたり、口元の張りが失われたように見えることもあります。

歯に隙間ができた
(ブラックトライアングル)

歯は、先端に行くほど横幅があります。たとえばガタガタの歯をきれいに治したとき、この歯の形によって、歯の根元に三角形の隙間ができることがあります(ブラックトライアングル)。
この現象は、無理に歯を動かして顎の骨が痩せたときにも起こりうるものです。

歯茎が下がった・歯が長くなった

無理に歯を動かしたり、矯正治療中に歯周病の発症・悪化があったりすると、顎の骨の吸収が進んで歯茎が下がり、歯が長く見えることがあります。
正確な診断はもちろんですが、矯正治療開始前にしっかりとお口の状態を整えておくことが大切になります。

期待通りの歯並びに
ならなかった

これは主にカウンセリング不足によって起こる問題です。「歯学的に正しいとされる歯並び」と、「患者様がイメージしている歯並び」は必ずしも合致しません。
事前にしっかりとゴールを共有しておくこと、過去の症例写真を見せてもらうなどして確認しておくことが大切です。

歯の神経が死んでしまった

無理な力やスピードで歯を動かしてしまうと、歯の神経が死んでしまうということがあります。またこれにより、根管治療が必要になることもあります。
現状として、歯を動かす以上、100%回避することは困難です。ただ当院では、正確な診断と入念なシミュレーションによって力・スピードを適切にコントロールして、そのリスクを最小限に抑えられるよう努めています。

治療前の状態に戻ってしまった(後戻り)

歯を目的の位置まで動かしたあと、歯が元の位置に向かって動いてしまうことを「後戻り」と呼びます。
後戻りの原因としてもっとも多いのが、保定の不十分です。矯正治療が終了した後、リテーナーという装置を使って歯の保定を図りますが、リテーナーの装着時間・装着期間が不十分であると、後戻りを起こす可能性が高くなります。
定期的にメインテナンスに通いながら、しっかりと保定していきましょう。

「歯の矯正なんて
やらなきゃよかった…」と
後悔・失敗しないための
ポイント

当院にご相談くださった患者様にはもちろんですが、どの歯科医院で治療を受ける方にも、後悔・失敗はしてほしくありません。
後悔・失敗を避けるためには、以下の点にお気をつけください。

矯正の治療目的を
歯科医師とすり合わせる

矯正の治療目的を歯科医師とすり合わせる歯学的に完璧な歯並びを目指したい、E-ラインを重視した治療をしたい、目立ちにくい装置を使いたいなどのご希望があれば、しっかりと伝えておきましょう。
治療目的によって、矯正装置の種類、矯正方法が変わってきます。

治療計画を相談し、
明確にしておく

治療計画を相談し、明確にしておく治療開始前、つまりカウンセリング、検査・診断の際に、少しでも不安な点があれば、遠慮せずに質問しましょう。しっかりとコミュニケーションをとり、治療計画を共有しておくことが、後悔・失敗の回避のための大前提です。
もちろん、治療開始後のコミュニケーションも大切です。ゴールまで、しっかりと足並みを揃えていきます。何でも、お気軽にお尋ねください。

自分に合った矯正装置を
選択する

自分に合った矯正装置を選択するワイヤー矯正やマウスピース矯正など、矯正装置にはいくつかの種類があります。近年はマウスピース矯正が注目を浴びていますが、ワイヤー矯正の方が良い結果が得られる症例もあります。
治療期間中の口元の見え方や快適性なども考慮し、患者様お一人お一人に合った装置を選ぶことが大切です。

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